トランプ大統領誕生が意味するもの

イギリスのEU離脱に続きアメリカの大統領選でもマスコミの事前予想を裏切りトランプ大統領が誕生しました。
イギリス、アメリカ共にマスコミの事前予想が外れたのはメディアに属する人たちの「そうなって欲しくない」という思い込みが強すぎて一般国民の総意を読み違えたことが原因です。

さらに言えばメディアがこれまで作り上げてきた「綺麗ごとによる世界観」に我慢しきれなくなった人たちが過半数になってしまったことが原因です。

「差別はいけない」、「人類皆兄弟だから受け入れよう」というのは理想論として間違っていませんが実際は限られたパイを奪い合わなければ生きていけないのが実情で、人のことを考えるよりまず自分の生活を心配しなければならないのがこの世界です。
国家や法律は基本的には強欲な人間だけが得をする無法地帯になることを防ぐものです。
そして個人も国家も決められたルールに則って競争に勝ち抜かなければ貧困や病苦に苦しむだけの生活が待っています。

社会福祉や生活保護などは多くの人が努力して働いて得た余裕を弱者救済に充てるというのが基本的な仕組みです。
ところが現在のメディアは「まず弱者救済ありき」という視点に偏ってしまい、ギリギリのところで真面目に頑張っている人たちのことを蔑ろにしすぎています。

さらに悪いのは弱者を装った不法移民や弱者を錦の旗にして社会にたかり傲慢に振る舞う人たちの増加、弱者ビジネスに集る人々の増加が目に余るようになってしまいました。

本来ならばマスコミは真面目に頑張っている善良な人々に目を向けるべきだったのですが、マスコミの中も弱者に集る連中ばかりになってしまったのが現状です。
共産主義者のトップ達やマスコミ関係者の暮らしぶりや言動がネットで拡散してしまうようになった今、真面目に働いている人たちが我慢が出来なくなるのは当然です。

メディアは「綺麗ごとを並べ立てて自分たちの利権を守る」ことに長けていますから、それでも普通の人が表立って文句をいうのは遠慮してしまうために「隠れトランプ支持者」が生まれているのです。

世の中の大きな動きはバイオリズムの波のごとく何十年のスパンで上下を繰り返します。
方向が反転したら徐々に勢いを増し次の極へ向かって猛烈に流れていき、国でさえもその勢いを止めることは出来ません。

日本においては民主党政権が誕生したときが「綺麗ごとを並べ立てて世の中を牛耳ろうとするマスコミとその陰で蠢く連中」のピークだったのでしょう。
その後に続く「反フジTVデモ」や「花王不買運動」、「朝日新聞の凋落」も当初はフジTVや朝日新聞のビルから社員たちがデモ隊を見下ろして嘲笑する風景が見られましたが今ではすっかり落ちぶれてしまいました。

反フジTVデモの時の感想は「ついにネットの影響による既存メディアの凋落が始まったか、10年もすれば既存メディアの勢いにも陰りが出始めるだろうな。」といったものだったのですが、メディア凋落の勢いは予想を裏切る激しいものでした。

そしてイギリスEU離脱に次ぐ今回のトランプ氏の圧勝です。
トランプ氏が圧勝した原因は既存のメディアが作ってきた綺麗ごとの枠に我慢できなくなった人々の本音が表に出たことです。

平たく言えば「移民?弱者を装って自分たちが収めた税金に集るだけでなく犯罪を犯す奴らが一杯交じっているだろうが!こっちは真面目に働いてギリギリのところで頑張っているんだ。それより先に既に入り込んだならず者を叩きだせよ!」といったところでしょう。

既存メディアの作り上げた「綺麗ごとに依存した既得権集団の崩壊」は日本国内だけでなく世界でも始まったようです。
この流れは勢いを増して今後数十年続くことでしょう。

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