コールマンの200シリーズの赤塗装のタンクとメッキタンクを持っているのでブラスに塗装した200を落札して赤・メッキ・ブラスを揃えようと思いちょっと頑張ってヤフオクで落札しました。
ところが届いたランタンをよく見るとタンクの上部が凹んでいて残念なランタンだったというお話です。
※タンクを叩いてバランスよく凹ませ、カラーがしっかり押さえられるようになったので結果オーライでした(^^♪
※その後このランタンを含む3台の200をケロシン化してテスト中にこのランタンだけ1~2時間後に赤い炎を吹いて炎上するという不具合が現れました。
色々と悩んで調べた結果、燃料キャップに粗悪なパッキンを使っていたためキャップからのエア漏れで圧力低下を起こしていたためでした。
「整備済み、点火できない場合は保証」と大きく謳っている割にはこんな基本的な部分のチェックが抜けていたわけです。
古いランタンはどこに問題が起きるかわかりません。「無償修理又は全額返金致します。」と書いていても点火出来た後のトラブルで送料まで無償には出来ませんから購入者にある程度のノウハウがないと泣き寝入りということになってしまうでしょう。
過度の安心感を与えて少しでも高額の落札に結びつけようとする姿勢はやはり問題です。
これが出品されていたランタンの説明写真で
下が商品説明です。
その他の商品写真です
ブラスタンク仕様にするので塗装が剥げているのは承知の上で念入りにチェックしたつもりでしたが他の部分に問題はありそうに見えませんでした。
届いたランタンのフィラーキャップやカラー、タンクに、商品説明には無い釘で引っ掻いたようなイニシャルのような文字があったのはまだ愛嬌で、
(塗装を剥がした後の写真です)
よくみるとタンクの上部が凹んでいてカラーもバルブ側の下に隙間が出来ているのには驚きました。
確かにこの商品写真を注意して見るとカラー右側の下に隙間があるのがわかります。
しかしタンクの凹みを商品説明に書かずにこの写真を見てタンクに凹みがあるのを判断しろというのは無理な話ではないでしょうか。
フレームは再塗装して綺麗でジェネレーターは新品に交換してあり、機能的には問題ないのでこのまま使おうと思いますが気が付いていたら落札した半分の価格も出さなかっただろうと思うとちょっと残念な気分になり、昔、悪徳中古車店にオイルパンのドレンボルトの部分が凹んだ車を知らん顔で売りつけられ、走行中にオイルが抜けてエンジンをダメにした苦い記憶がよみがえりました。
以前落札したBialadinランタンのタンクに商品説明にない亀裂があった件では出品者がとても良い人だったので気持ちよく取引を終えることができましたが、商品説明を読み返してもこの出品者は機能的な問題以外はクレームを受け付けないように巧妙な記述をしてあり確信犯らしいのでかけあって更に嫌な気分なるのもばからしく、良い勉強と思ってこれ以上関わるのは止め、ブログのネタにして鬱憤を晴らすことにしました。
塗装を剥がした後のタンク
フィラーキャップとカラーに引っ掻き傷みたいなD・Wという文字があります。
組付けで凹んだ側にクリーニングレバーが来て、こちらから見るとタンクの凹みのせいでカラーの下に隙間が出来ています。
こちら側はタンクが凹んでいない側でカラーが押し上げられて穴がバルブナットの下側に当たっています。
ここにも引っ掻いたイニシャルがあります。
ブラスタンクは腐食には強いのですが鉄に較べて凹みやすいという弱点があります。
ランタンを逆さに落として凹ましてしまい、バルブアッシーに力を加えてジェネレーターが垂直になるよう修正したのだと思います
カラーを外して見るとバルブの反対側が凹んでいて燃料キャップの上側も歪んでいるのがわかります。
タンクを叩いて修正
凹んだ部分を内側から押し上げることは出来ませんがカラー下の隙間が無くなれば組み立てた状態での見栄えは良くなると思い、取り返しがつかなくなることを覚悟でタンクのバルブ側に木をあてて叩いて反対側と同じように凹ませる修正をしてみました。
思いついたら止まらない性分で本当に取り返しがつかなくなる場合もありますが、今回は思ったよりうまく修正が出来ました。
タンクを均等に凹ませた後でバルブアッシーをモンキーレンチで咥えて少し力を加えてフレームが垂直になるよう修正しました。
修正後にカラーを置いた状態です、隙間が無くなり見栄えが良くなりました(^-^;
上の写真で入れてあったワッシャを取り外すとフレームを組み付けて蝶ネジを締めた時にカラーがしっかり押さえられて固定されるようになりました。
修正前はカラーの片側に隙間があったためフレームでカラーをしっかり押さえてありませんでした。
しっかり押さえるとフレームが傾くためワッシャを入れて浮かせてあったのではないかと思います。
修正後は下の写真のようにどちら側にも隙間が出来ずカラーでフレームをしっかり支えることが出来るようになりました。
タンクの凹みもさることながら、カラーの下に隙間がありバルブアッシーのネジだけでフレームを支えていたのが気に入らなかったのでそれが解消できたのが幸いでした。
ケロシン化
全ての液燃火器は灯油に決めていますのでこのランタンも即ケロシン化を行いました。
バイスでバルブを挟んでタンクを回し、バルブアッシーを取り外します。
ランタンをメンテするためにパソコンテーブルに不釣り合いなバイスを買ってしまいました(^^♪
11.6Kgあるバイスなのでこの状態で力を加えてバルブアッシーを緩めることが出来ると思ったら、滑ってうまくいきませんでした。
パソコンを置いてあるテーブルにバイスを固定する訳にはいかないので滑り止めをつける工夫が必要みたいです(-_-;)
ジェネレータはほぼ新品でした、紙筒とスプリングを取り外します。
コイル巻き器で1.2㎜の銅線を巻いてケロシン対応のコイルとします。
燃料吸入パイプからスプリングのついたワイヤーを取り外します。
燃焼テスト
くみ上げてマントルを取り付け、プレヒート用ガストーチで30秒ほど加熱してからポンプで加圧しました。
20回ほどの加圧で明るく輝き始め、2時間安定して燃焼してくれました。
これが200シリーズランタン3台目のケロシン化ですがいずれもジェネレーターが細いのにケロシン化しても安定して燃焼するのには感心します。
同時に整備したバタフライと並べてテストした様子です。