ニュースソースとしての価値さえ無くなったメディア

少し前のことであるが、情報源としてのネットを批判する意見として

「所詮、ネットなんてテレビや新聞の情報をコピペしている訳ですから。」と上から目線で書いているメディア関係者の記事をよく見かけた。

しかし最近多発する自然災害のニュースなどでは最も早く目にすることが出来るニュースソースはツイッターの動画であり、テレビなどはそれを尤もらしく並べてツイッターの活用方法を知らない層に提供している状況になってしまった。

一度ツイッターユーザーが提供する生の動画情報に接してしまうと、台風の時にアナウンサーが雨風の強いところを選んで「凄いです、凄いです。」などと騒いでいる猿芝居など見るに堪えなくなってしまった。

Youtubeで誰でも気軽に動画情報を提供できる時代になってからテレビ等のメディアがニュースソースとしての価値を失うことを予想はしていたものの、これほど急速に事態が進むとは驚きである。

2011年にフジテレビデモがあった時にフジテレビ本社の高層階から一般大衆を見下したような態度で眺めていたテレビ局の人間はこの時代の流れをどのような気持ちで眺めているのだろうか。
案外、完全に旧態依然としたメディアが潰れてしまうまでは自らの身に迫っている危機にさえ気が付かないような人たちなのかもしれない。

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