収束の目途が見えない新型肺炎
2020/2/8現在、中国の新型コロナウィルス、新型肺炎の感染者は中国政府の公式発表だけでも37,555人で死者は813人とSARSを超え、収束の目途が全くたっていません。
中国では武漢を中心とした湖北省全体を封鎖したのをはじめ70都市に外出禁止などの措置が広がっています。
これにより莫大な経済的損失が発生することは間違いなく、人の命よりも共産党上層部の金を大事にする中国がこのような措置を取らざるを得なかったことは極めて異常な事態です。
不思議なことに武漢の死者だけが圧倒的に多い
中国の湖北省以外の広東省で感染者が既に1,120人に達していますが、国外の感染者数はいずれの国でも50人未満にとどまっています。
(横浜に寄港したクルーズ船の感染者が60名を超えましたが、これは日本国内の感染者と別扱いのその他にカウントされています。)
また新型肺炎による死者は武漢が780人圧倒的に多く、それ以外では黒竜江省の6名が最多でそれ以外の都市では1~2名にとどまっています。
日本は未だに湖北省を除く中国からの入国を制限しておらず、数十万の中国人が日本国内を自由に移動しているため2月初旬以降日本国内での二次感染者が爆発的に増えるのではないかと危惧していましたが、武漢からの帰国者とクルーズ船の感染者を除いた日本国内での二次感染者数は数名にとどまっています。
中国の国民性が招いた武漢の惨事
中国国内から発信されるtwitter情報を見ると、病院は治療を求めて押しかける人でごった返し病院の待合室が新型肺炎をまき散らす所になっており、感染の疑いがある人を無理やり隔離しようとする警官と抵抗する人がもみ合って取り締まる側に感染するのもあたりまえの光景があちこちに見られます。
また、武漢の赤十字が救援物資を自分たちの利益のために抑え込み、睡眠時間を削って必死に患者の治療にあたる医師がマスクや防護服の不足に苦しめられて、医療従事者への感染拡大を招いています。
要するに、武漢の惨事は自分の利益を優先して人の命や同じ地域に住む人の苦境をなんとも思わない中国人の国民性が招いた事態だといえます。
サピエンス全史が暗示する中国の衰退
サピエンス全史のポイントは、神話やキリスト教、天皇制など何でも良いのですが一つのシンボルのもとに力を合わせることが出来る集団が歴史の中で生き残ってきたという点です。
個人の体力を比較すればホモサピエンスよりネアンデルタール人の方が優れていたにもかかわらずホモサピエンスがネアンデルタール人を淘汰したのは、ホモサピエンスの方がより大きな集団の心を一つにして外敵に対することが出来たからなのです。
中国の人口は日本の10倍以上で国力も日本を遥かに上回るように見えますが、個人や小集団がてんでばらばらに自分たちの利益を優先して動くため、新型肺炎との闘いでは戦う前から負けているような状態になっています。
得意な情報戦で米国や日本を蹂躙してきた中国ですが、新型肺炎という伏兵に出会って悪運が尽きてしまいました。
しばらく前から内部的には色々な病巣を抱えていた中国ですが、ここにいたって勢いは大きく衰退の方向に向かい、予想外に早く共産党政権の終焉が訪れる可能性も見えてきました。