ダブルマントルの効果、詰め替えとボンベの温度

[概要]ダブルマントルの効果と詰め替えするときのボンベの温度について実験の記録

「ランタンのマントルを二枚重ねにすると明るくなるよ」というのをどこかで見かけて「本当?」と半信半疑だったのと
「詰め替え時にボンベを冷やしておくといいよ。」との意見がどのくらい効果があるものかを確認するために実験した結果です

1.ランタンのマントルを二枚重ねにすると本当に明るくなるのか

amazonに注文していたマントル「コールマンタイプ 300CP~500cp用 互換品」が届きました

大きい方が明るいだろうと単純に考えて注文したが届いてみるとコールマンの純正マントルに較べてかなり大きい。
しかも「ヒートシールドがついているランタンにはご使用いただけません。」などと注意書きが、
おいおい、商品説明にはそんなこと書いてなかっただろう。とぶつくさ言いながら二枚重ねの実験に取り掛かりました。

本当は新らしいマントルを2枚重ねて装着して空焼きをするほうが良いのでしょうが昨日取り付けたばかりのコールマン純正マントルがもったいないので空焼き済みのマントルに慎重にこの大きいマントルを慎重にかぶせて火をつけ、なんとかダブルマントルの形になりました。

写真は30分程試運転した後のマントルです、空焼き直後はだらーんとして殆どヒートシールドに触れていましたが燃焼させるとかなり縮むんですね。
「ヒートシールドがついているランタンには使えない」という件はていねいに空焼きをすることでクリアできました。
縛る部分を折り返してマントルの長さを少し短くするなどの工夫をすればなんとか使えそうです。

ランタンから140㎝のところで明るさを測ると94Luxでした。
写真を撮り忘れましたが純正マントルだけの時は同じ位置で76Luxでしたからおよそ23%の光量増加になっています。

マントルを二重にすると中のマントルが輝いても外のマントルが光を遮って光量が落ちるのではないかと思っていたんですがダブルマントルは実際に効果があることが判りました。
ツーマントルタイプのランタンでも5割増しの光量といいますから費用対効果はいいかもしれません。

マントルを重ねて装着すると明るくなる理由は外側のマントルの保温効果で内側のマントル温度が高くなるからではないかと思います。
実際に純正マントルだけの時より白く輝いてみえました。

2.ボンベを冷やすとガスの詰め替えが早くなるか?

連日キャンドルランタンに灯をつけて雰囲気を楽しんでいたため100gのOD缶が空になってしまいました。
良い機会なので室温とOD缶を冷蔵庫で冷やした場合でどのくらいガスの詰め替えに影響があるのかを実験してみました。

|室温のOD缶にCB缶から限界まで充填

室温ではなかなかガスが移動しません、ボンベに耳をあてるとガスの移動する頼りない音が聞こえますが音が聞こえなくなってもCB缶を手で温めたりしながら10分ほど経ってOD缶を取り外して重量を測ってみました。

100g容量のOD缶が空の時  86.6g

室温で時間をかけて充填後 117.6g

差し引き31gのガスを充填できましたが室温ではこれが限界でした。

|OD缶を冷蔵庫の冷凍室で冷やして充填

次にこのOD缶を冷凍庫に30分くらい入れて‐5℃まで冷やしました

それから先ほどと同じように詰め替えアダプタでCB缶とOD缶を接続すると今度は勢いよくガスが移動する音が聞こえます。
2分程で音がしなくなったのでアダプタから外し重量を測ってみました。

212.75g ガス缶の重量を差し引くと126.15gのガスがはいりました。

缶を振っても音がしないほどガスが入りすぎてしまいました。
このままでランタンなどに使うと危険なので生ガス対応のバーナーで規定量になるまでガスを消費しました。

実験の結果、OD缶をしっかり冷やしておけば短時間でCB缶からOD缶にガスを充填できることが判りました
ガス詰め替えアダプタはこのタイプが使いやすいでしょう(上の真鍮の方がGOOD)

OD缶を冷やしさえすればあっという間にガスが満タンになるのでこのタイプのアダプタで時々重量を測るか、缶を振って満タンになり過ぎてないかをチェックしながら作業するのが良いということです。
バルブがついていてもねじ込み式のタイプはチェックする度にネジを回して取り外すのが面倒だと思います。

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