中華マルチフューエルストーブ炎上

aliexpressでMSRウィスパーライトタイプのマルチフューエルストーブを廉価販売していたのでついポチっとしてしまいました。

10日余りで届いたストーブの燃焼テストをしていたところいきなりチューブから燃料が燃えて炎上してしまいました。

炎上の経過

1.まずOD缶を装着して10分くらいガスでの燃焼テスト → 良好

ステンレスの風防が赤熱して輝くほど火力も強くガス缶を逆さにして生ガスを送っても青い炎で燃えていました。
(後から考えるとこの時点で燃料チューブが過熱していたのかも知れません。)

2.続いて灯油の入った燃料ボトルを接続して点灯 → パイプの部分が燃え始めて炎上

プレヒート効果を期待して手早く燃料ボトルを付け替えてバルブを開けて点火したところ燃料チューブの付け根から燃え始めて灯油が漏れ、全体が炎上しました。
灯油なので本体周りの熱くなった部分しか炎が上がらなかったためバルブを閉めてしばらく待つことで火は消えて大きな被害はありませんでした。
ガソリンなら大参事になっていたと思います。

考えられる原因

思い返せば、どうやっても燃料チューブが下につかず熱くなる風防に近い位置にあるのが最初から少し気になっていました。

また燃料チューブの根元に黒いチューブをかぶせてあるのも過熱の原因になるのではないかと思います。

燃料チューブの位置はこんな感じです、焼けて少し下がっていますが最初はもっと元気よく上を向いていました(笑)

上から見た燃料チューブの位置です、プレヒート皿のすぐ近くに継手部があります。
冷静に考えてみれば炎上必至ですね

燃えたチューブを引っ張ると簡単に抜けました

金属の網を切り裂いて中を見るとゴムのチューブが完全に溶けていました
燃料パイプには耐熱性のある少々炭化しても溶けない材質をつかっているのかと思っていましたがそうでもないみたいです。
MSRの燃料パイプなんかは違うのでしょう、きっと。

燃料チューブが燃えなければ灯油で使えるのかをテストするためにプレヒートパイプをトーチであぶってのばしてみました。
中のステンレスワイヤーを取り出していますがこれも中途半端に短い(笑)

燃料チューブの燃えた部分をカットし、残りのチューブを針金で縛って燃焼テストしてみました。
念のために継手の近くにはチューブに熱が伝わりにくくするためにアルミパイプを被せています。

燃焼テストの結果

ガストーチでプレヒートしてみましたが写真の状態が精一杯で上に鍋を載せると熱を奪われて赤火になり炎上してしまいました。
これ以上頑張っても意味がないのでこれで諦めました。

お店の対応

(製品が届いた後15日以内ならOpendisputeというボタンから販売者にクレームを入れることが出来、aliexpressが仲介をするというシステムになっています。)
aliexpressのOpendisputeを開き燃えたパイプの写真をアップロードして「いきなりチューブが燃えてしまったぞ、金返さんかい。」とクレームをいれたところ、
「あ、ごめんなさいチューブの位置が悪かったみたいですね。すぐ燃料チューブ一式を送るからOpendisputeを取り下げてくださいませんか。」と回答がありました。

このレベルの不具合をよくある出来事のように対応してくれるところが中華らしく微笑ましいところです。

灯油以外の燃料ならば普通に使えそうだし、灯油が使えなくても価格($49.36≒5,600円)を考えれば満足できるレベルですが、
部品が届いたらもう一度灯油でテストしてレポートします。

 

 

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