石焼き芋の上手な作り方

放射温度計を使って石焼き芋を焼くで石焼き芋の作り方に触れましたが、あれから何度も試行錯誤を繰り返して失敗無く美味しい石焼き芋を作れるようになりました。

石焼き芋はなぜ高いのか

本格石焼き芋と称して売っている焼き芋は何十年も前から2、3本で1000円近くの値段がついています。
子供の頃に石焼き芋を買って貰って食べたことはありますが美味しさについてはすっかり忘れていて、「サツマイモを買ってふかして食べれば十分美味しいのに、なんでわざわざあんな高いものを買う必要があるのだろう?」とずっと思っていました。

ふとしたことから石焼き芋の作り方に興味を持ち、自分で美味しい石焼き芋を作れるようになって石焼き芋の美味しさを再認識しました。
最近は自動的に石焼き芋を作る機械が普及してきてスーパーの店頭などでも手頃な価格で石焼き芋を買えるようになってきましたが機械に頼らず石焼き芋を作ろうとすればそれなりに手間とノウハウが必要で「石焼き芋にはそれだけの付加価値と作るための手間が必要なんだな。」と納得できるようになりました。

美味しい石焼き芋の作り方

石焼き芋の作り方についてはたくさんの方が有益な情報を提供しています。
私は懇切丁寧に説明するのが不得手なので全体の流れや細かい点については下記のリンクを参考にしていただき、これらのリンクで説明していない点やちょっとしたノウハウについてまとめてみたいと思います。

石焼き芋

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「石焼き芋」挑戦記♪

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石焼き芋用の石の入手と準備

ホームセンターで販売している一袋100~300円で角が無く直径1~2㎝の丸石が使えます。

石の前処理はきれいに洗うだけ。

「購入した丸石を洗って乾燥させる」との説明を見たので最初は私も乾燥させてから使いましたが、結論から言えば乾燥させる必要はありません。
何故なら芋を焼くたびに芋から出た水分で石は水浸しになってしまうからです。
最初に鍋に水を加え石を蒸して100℃近くまで石の温度を上げれば石が熱ではじけるリスクも減ります。

芋を入れる前に石を110℃~140℃に過熱する

石焼き芋の作り方で最も手間と力が必要なのが芋を入れる前に石を加熱するところです。
最初から石の中に芋を埋めて加熱すれば良いと書いてあるサイトもあったので初めはその方法でトライしてみましたが過熱防止機構のついた普通のガスレンジでは失敗ばかりでうまく出来ませんでした。
石焼き芋を上手に作るためにはまず石を110℃~140℃に過熱する工程は欠かせません。
大きめの芋を覆いつくすだけの石は2~3Kg以上になるので石を温める鍋としては大きめの中華鍋が適しています。

石の加熱方法

石は思ったより熱伝導率が悪く、石を入れた鍋に蓋をして加熱しても底に近い部分の温度だけが高くなり過熱防止機構が作動して火が消えてしまうので、鍋の中の石をかき混ぜながら根気よく過熱する必要があります。
最初は冷えた状態から汗だくになりながら石をかき混ぜ続けて温度を上げていましたがある時に上手いやり方を思いつきました。

「100℃近くまでは石を蒸し焼きにすればいいじゃないか!」

まず石を入れた中華鍋にコップ半分ほどの水をいれて蓋をします。
そして水が無くなりガスレンジの過熱防止アラームが作動するまで待っていれば石全体が蒸されて100℃近い温度になっています。
それから放射温度計で石の温度を測り、石をかき混ぜながら石を加熱します。

石焼き芋用の鍋

石焼き芋を作る鍋は芋がそのまま入るアルミかステンレスの蓋つき鍋が適しています。
石焼き芋を作るたびに底は焦げて石で汚れてしまうので出来れば安くて大きい専用鍋を用意した方が良いです。
専用鍋にすれば石の保存容器としてそのまま置いておくことも出来ます。
私はホームセンターで直径25㎝のステンレス製深鍋を1000円弱で購入しました。

石の間に芋を埋めて加熱

石が110℃くらいになったら別の鍋を用意して底が隠れる程度の厚みに石を敷き詰めてその上に芋を置いて、石の温度が下がらないように弱火で温めておきます。
残った石を中華鍋でさらに過熱して130℃~140℃になったら芋がすっかり隠れるように芋の周りと上に置いて鍋に蓋をして中火~弱火で1時間前後待てば美味しい石焼き芋の出来上がりです。
加熱時間は芋の大きさによって調整しますが小さい芋でしたら30分強、特大の芋だと一時間以上待つ必要があります。
途中から石焼き芋の甘い匂いが漂ってくるのが出来上がりが近づいたサインになります。

底に敷く石の温度と上に置く石の温度を変える理由

石全体の温度を均等にするためと出来るだけ石をかき混ぜる労力を節約するためです。
鍋に入れた石の温度が全て同じだとすると底の石はガス火の熱が伝わりやすいため熱くなり上の石は蓋をしていても次第に冷めて温度が低くなってしまいます。
また、出来るだけ早く中華鍋の石の量を減らすことで石をかき混ぜながら加熱する作業が楽になります。

美味しい石焼き芋を食べてみてください

以上のポイントで美味しい石焼き芋を作れるようになると思います
是非試して見てください。

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