コールマン286、200、242等のガソリンランタン用ジェネレータ―をケロシン用に改造するためのコイル巻き器の紹介です。
これまではペンチだけで苦労して巻いていましたがWebでヒントになる記事を見つけたのでそれを参考にコイル巻き器を作ってみました。
目次
コールマンのガソリンランタンをケロシン化する際の2つのポイント
ケロシン用のパーツに入れ替えるのがオーソドックスな手法ですがここではお金をかけずにパーツを改造してケロシン化するためのツールを紹介します。
1.タンクからの燃料吸い上げパイプの燃料が通る穴を拡大する
286や295等プラスチックでの場合はドリルで穴を1~1.5㎜に拡大します(後戻りできません)
200シリーズ等の古いランタンでは燃料吸い上げチューブのバネのついたニードルワイヤーを取り外す(ガソリン用に復帰可能です)
2.ジェネレータの中のコイルをケロシン用に交換する
200シリーズには紙の筒と細い針金を巻いたコイルが入っていますが、
これを径1.2㎜の銅線、真鍮線、アルミ線で巻いたコイルに入れ替えます。
いずれの材質も熱伝導率は良く標準のパーツにはアルミ線が使われていたりするのですがジェネレータを焼いてクリーニングしようとすると溶けることがあるので私は加工の容易な銅線を使っています。
286等の新しいランタンは紙の筒が入っていないので個体によってはそのままでもケロシン化出来る場合があります、もしうまくいかない場合は太い線で巻いたコイルに入れ替えます。
使用する線材の径はジェネレータ―パイプの内径に合わせて選びます。
ジェネレータ―用コイル巻き器の自作
材料1:麺棒
ダイソーの麺棒を適当な長さにカットして3㎜程度のドリルで穴を2つ空けます。
木の棒なら何でも良いのですが麺棒が握り易くて固めの木なのでちょうど手頃でした。
ステンレスの心棒が通る穴は真横に開け、コイルの材料となる針金が通る穴は斜めに開けます。
針金が通る穴はコイルを巻くときに適度なテンションをかけてきちんと巻けるようにするためのものですから、針金の材質に合わせて位置や角度を調整すると良いでしょう。
太くて固い針金を使う場合は斜めにして抵抗を少なくし、細く柔らかい針金の場合は真横に開けてもいいと思います。
材料2:ステンレス串
コイルを巻く芯となる針金はジェネレータ―ニードルに近い細さで硬めの材質が好ましいのでダイソーのステンレス串を使いました。
このステンレス串をペンチや万力を使ってクランク型に曲げます。
先端の尖った部分は怪我をしないようやすりで丸めておきます。
使い方
1.まずコイルの線材を穴に通してステンレス串の曲がった部分に数回巻き付けます。
2.ステンレス串を回転させてコイルを巻き付けていきます。
麺棒の方向に押し付けるとコイルが密になり、力を抜くと間隔の空いたコイルになります。
3.巻き終わったらニッパーでカットして麺棒から取り外します。
取り外した後に目的の長さになるようカットして端をラジオペンチで綺麗に揃えて出来上がりです。
コールマン242Cのジェネレータ―をケロシン用に改造
242Cのジェネレータ―には紙筒と上部を太く巻いたコイルが入っています。
最近のジェネレータ―には紙筒は使われずコイルだけになっています。
耐久性の問題とコイルだけでも安定して燃焼するということが判ったせいなのでしょうか。
242Cのジェネレーターには1.2㎜の銅線を巻くと丁度良いサイズになります。
コイル巻き器でケロシン用コイルを巻きました。
これがコイル巻き器の初めての活躍でした。
元のパーツと同じ長さにカットして端を整えニードルワイヤーを差し込みます。
上を密着巻きにして下側を隙間を空けて巻くと調子が良いみたいです。