2019朝鮮半島動乱

朝鮮半島動乱のシナリオについて

 保守派の爺の独断と偏見に満ちた朝鮮半島動乱のシナリオです。

知的好奇心を刺激する朝鮮半島動乱のシナリオ予測 2019・01・13

2019年に入って朝鮮半島情勢がますますきな臭くなっています。
 徴用工判決で始まりレーダー照射事件で盛り上がっている韓国の異常な行動については言うまでもありませんが、最も知的好奇心を刺激されるのは朝鮮半島動乱のシナリオを予測することです。
 人口5000万を超える国家がレミングの群れの如く断崖絶壁に向かって突っ走っています。その先に拡がる情景について思いを至らせることは知的興味を最大に刺激する作業です。
 歴史が大きく動く時は予想もしなかったことが次々と起こるものです。2019年もさらに大きな動きがあるでしょう。
 常識に囚われず純粋な好奇心で目の前の状況を見つめて分析すれば実際に起きる出来事を予測できる可能性があります。

平和的に統一出来そうもない朝鮮半島

文大統領の行動と在韓米軍撤退が現実味を帯びてきた状況を見ると朝鮮半島が北朝鮮主導で統一に向かう可能性が高そうです。
 しかし一応は開かれた民主国家である韓国と徹底的に国民を縛り情報統制することで政権を維持している北朝鮮がすんなり統一できることはあり得ません。
 統一に至るまでに韓国の内乱や北朝鮮の武力侵攻、場合によっては米国の北朝鮮攻撃の可能性もありそうです。

北朝鮮が1980年に提唱した高麗連邦

 高麗連邦とは、朝鮮戦争後北朝鮮の国力が大韓民国に大きく劣ったことによって、武力・経済優位などで韓国を滅ぼすことが不可能となり、韓国の存在を認めざるを得なくなった金日成主席が北朝鮮の国家体制・独裁世襲を維持するために1980年韓国の全斗煥第11代大統領政権に南北朝鮮の統一方法として提案した政策です。
 その内容は政治面で北朝鮮が明らかに優位な地位につくことになっており、先統一、後同一感回復を唱えるものの、国家保安法撤廃、韓国内での共産主義政党の結成の容認、在韓米軍撤収などを求めていたため、韓国側には受け入れられるものではありませんでした。
 1987年には米ソ首脳会談で北朝鮮から依頼された文書をソ連がレーガン大統領に手渡したりもしています。

 3月30日付のコラム「中朝首脳会談から見る非核化問題――機密解除された外交文書から」で触れたように、1987年12月にワシントンのホワイトハウスで開かれた米ソ首脳会談の際、当時のソ連のゴルバチョフ書記長が北朝鮮の依頼を受けてレーガン米大統領に文書を渡していた。そこに描かれているのは、「中立」を軸に据えた連邦制統一方案だ。つまり、「南北が第三国と締結した民族の団結に反するあらゆる協定・条約を破棄する」ことが書かれており、これらから、北朝鮮が言うところの「朝鮮半島の非核化」は「米中両大国からの中立」を意味していることになる。

一国二制度「連邦制統一国家」朝鮮?――半島問題は朝鮮民族が解決する

高麗連邦案で韓国を飲み込もうとする北朝鮮

 このように古い歴史がある高麗連邦案ですが本質は朝鮮半島を平和裏に統一するための案というより北朝鮮主導で韓国を嵌める罠と考えた方が良いでしょう。
 韓国もそのような実情がわかっていたためにこれまでは高麗連邦案を受け入れようとはしてきませんでした。
 しかし、なりふり構わず金正恩にラブコールを送り続ける文大統領の行動を見ていると、文政権が続くなら高麗連邦が実現しそうです。
 ネット上では南北の話し合いで高麗連邦が成立し在韓米軍が撤退して北朝鮮主導の赤化統一が実現するという意見の記事が多いようです。
 しかし文大統領の登場は北朝鮮が仕掛けた情報戦の後押しによるものでもあり、高麗連邦案で韓国を飲み込もうとする北朝鮮の野望が実現に近づいたという見方も出来ます。
 ただし、人権無視の恐怖政治でなんとか形を保っている北朝鮮政権と文大統領に対するデモが頻発して内乱状態に近くなっている韓国が高麗連邦案で平和裏に統一出来るとはとても思えません。
 いずれにしろ朝鮮半島が混乱に飲み込まれることは確実でしょう。

北朝鮮空爆のために在韓米軍撤退する米国

朝鮮半島が平和的に統一されるという意見では「在韓米軍は撤退し北朝鮮を核保有国として認める。」ことを暗黙の前提にしています。
 保守系の朝鮮日報でも記事「在日米軍「北には核兵器15基以上」…数字まで異例の明示」で米国が北朝鮮を核保有国と認めて撤退するのではないかと危機感をあらわにしています。
 これは金正恩が2019年の新年の挨拶で「核はこれ以上作らないし使わない」と明言したことを受けて、北朝鮮は非核化に向けて動き始めたので米国もこれを受け入れて軍事攻撃はしないだろうとの楽観的判断に基づいています。
 米国の報道でもトランプ大統領は北朝鮮のICBM廃棄だけで満足するのではないかと危惧する意見があります。
 しかし金正恩は「既にある核を廃棄する」とは一言も言っていませんし、これまで北朝鮮に騙され続けてきた米国がICBM廃棄だけで引き下がればただでさえねじれ議会の影響で地位が危うくなっているトランプ大統領を非難する声がさらに高まると思われます。
 トランプ大統領が米朝首脳会談で交渉のカードとして在韓米軍撤退を持ち出し、その後、朝鮮半島に混乱が起きればそれを口実として北朝鮮空爆に踏み切る可能性も見えてきました。

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