朝鮮日報に【寄稿】「国民情緒」という名の打ち出の小槌 と言う記事が載っています。
韓国では「国民感情を錦の御旗にして気に入らないものを処罰しているのではないか。」という主旨の記事です。
記事では反日については触れていませんが国民感情を反日に置き換えればさらに説得力のある記事になります。
日本のマスゴミに較べて韓国メディアはなかなか鋭い視点で読ませる記事が多いと思うのですが「但し、日本が絡まない場合を除く。」という注釈付きです。
現在の韓国社会は、どう見ても息苦しいことこの上ない。寛容は忘れ去られて久しく、熱せられた憎悪を浴びせる準備は常時できている。過ちを犯した人を懲戒し、処罰するのは当然だが、問題は、その程度がひどいというところにある。「国民感情」や「民衆感情」という名の打ち出の小づちのような基準に一度引っ掛かってしまうと、おしまいだ。身体的に殺しはしないにしても、魂がすっかり打ちのめされた、生ける死人のような状態にしてしまったケースは一度や二度ではない。
最も憂慮されるのは、政界のこの上ない正義感だ。過去の時代の邪悪さを擁護する考えもなく、過ちを犯した人の処罰を非難する意図もないが、ひょっとして独り善がり「正しさ」に酔ってバランスを失しているのではないかと心配だ。別の時代には別の正しさが新たな魔女をつくり出す-という歴史が繰り返されてはならない。