有事作戦統制権移管が意味するもの

【ソウル聯合ニュース】韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は5日に開かれた全軍主要指揮官会議で、有事作戦統制権の韓米連合軍から韓国軍への移管について、「準備をより体系的かつ積極的に推進する」として、「われわれが(在韓)米軍を主導的に統制しなければならない」と述べた。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/05/2018120580043.html

韓国では国防部長官まで「我々が米軍を指揮する立場になるのだ」と浮かれていてネットでは「米軍を指揮して憎い日本を占領できるニダ」との極論まで出ています。

しかし実際には有事作戦統帥権の移管へ向けての検証が始まったばかりで、第3次の検証までが順調に進めば22年以降に移管が行われるというスケジュールが決定しただけです。
緊迫する北朝鮮情勢を眺めると有事作戦統帥権が移管する前に何らかの形で朝鮮半島が火を噴く可能性が高く、その場合は当然米軍の作戦統帥権で事にあたらなければなりません。

一方現段階でアメリカは2019年のアメリカンスクール閉鎖を発表しました。
米国に本気で韓国をサポートする気があるとすればこれは拙速過ぎる決定です。
また米国の国防長官が北朝鮮がアメリカにとって最も危険であるとの認識を示しています。
>アメリカのジェームズ・マティス国防長官が、核兵器プログラムの終了に向けて交渉を続けている北朝鮮がアメリカにとって最も緊急な脅威であると明かした。
>04.12.2018 ~ 05.12.2018
ということは米国は北朝鮮との戦争も視野に入れて、有事作戦統帥権の移管を口実に朝鮮半島有事に備えて韓国から人を引き揚げる動きを始めたとみるのが妥当でしょう。

 

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